衣類に寿命はあるのでしょうか?
あります。こちらをご覧下さい。
衣類のアイテム毎ではなく、素材毎で寿命が決まります。極端に短いのはポリウレタン製の衣類で製造から5年前後で寿命を迎えます。ボロボロ、ベタベタと劣化してきて着用できなくなります。
ではその他の素材の衣類は?
10年以上!
使用、保存環境さえよければ30年以上じゅうぶんもつと思います。
でもなぜかそんなに長いはずの寿命を全うする衣類は少ないです。
理由は病気や事故にあうからです。
毎日自転車に長く乗る人や体格のよい人はズボンの股が擦れて穴があいてきます。
上衣やシャツの袖口やパンツの裾は擦れてボロボロになっています。
転んで膝に穴があいたり、虫食いやタバコで穴があいたり、
セーターに毛玉や糸引きができたり、
ダウン製品に破れなど少しでもあるとクリーニングしてもらえなくなったり、
ファスナーやスナップボタンが壊れて着られなくなったり、
シミがついたり、黄変ができて着たくなくなったり、
様々な病気や事故にあいます。
直されないでほとんどの服が捨てられていると、思います。
残念ながら基本、ポリウレタン製の服は直して再生することはできません。(部分的なら可能のケースもあります。)
まだまだ直してまた着ようという方が少ないと思います。理由は………
1,直したら高くなると思われている。
2,直そうという意識がない。
3,流行ではなく着たくなくなった。
この3については私達ではどうする事もできません。
でもお気に入りの服、新しく購入するより、お安く直して寿命まで着て頂く事ができます。
そんな技術をもった技術者(衣類のリフォーマー)をたくさん育てたいと思っております。
リフォーマーになりたい方はぜひ!
あの人になってもらいたい方がいたらご紹介下さい。
アカデミーのイージーリペアは低料金リペアサービスを提案できるようになるための技術です!(初級編)
ぜひ学んで下さい。必ず多くの人達に喜んでもらえる技術です。
そしてこれからのエコ社会には絶対必要な技術だと思います。
受講のお申込みをお待ちしています。
宜しく御願い致します。
【洋服リフォーム業の内容とアカデミーの意義(修理のメニュー化)】
洋服リフォーム業は大きく別けると「寸法直し」と「修理」に分かれます。
「寸法直し」は丈つめ、ウエスト直し、袖丈つめ、巾つめなどで、仕立て、洋裁の技術をベースに行う技術です。しっかりとしたセオリーとマニュアルがありそこから外れたらいけない型にはまった技術です。
「修理」は仕立て、洋裁の教科書には載っていません。修理はあまりにも様々な事例があり型にはめられない、職人各々が経験的に思い浮かんだ方法で適当に行っている技術です。
洋服リフォーム業界では寸法直しをメインとしています。修理を積極的にメニュー化しないのは上記のサービスの特性上の理由からです。
寸法直しは安定したサービスを提供できますが修理にはそれができないのです。
レッツリフォームはその「修理」をできる限りマニュアル化してサービスメニュー化しました。
新しく購入するよりずっと安くお直しできる!安くてもこれなら「また着られる」とお客様に喜んでもらえるサービスを提供する!
【衣類の低料金リペアサービス】
「その為の知識と技術を身につけるのがレッツリフォームアカデミーリフォーマー養成講座です。」
衣類の大量生産消費廃棄により環境破壊、人権問題も深刻です。
社会に大勢の衣類のリフォーマーが必要です。リフォーマーが活躍していかなければ世界人類が危うい状態です。
リフォーマーが人類の救世主!大袈裟ですが
そのつもりでこの講座を主宰させて頂いております。
「レッツリフォームアカデミーリフォーマー養成講座、受講生募集中!!」同志求む!
【クリーニング業界のこれから!(中編)】
我が社のホールセール事業は衣類の修理品がジワジワ増えてきました。
加えて当社が開発した低料金靴鞄リペアメンテナンスサービスも好評でジワジワ増えてきました。
しかし従来の絨毯や布団、革製品、着物などは逆にジワジワ減ってきました。
そしてクリーニング業界の年間売上は2010年には5000億円を切ってしまいました。
原因は様々あると思いますが、最大要因はアパレル業界が家庭洗濯できる衣類の製造にシフトしてきたからだと思います。
そこにはクリーニング代を節約したいという消費者ニーズを先取りした商品開発があったのだと思います。。
そして昭和時代は講習会や催事、旅行でさえスーツを着た正装が主でした。
ところが平成になりカジュアル化がどんどん進んで旅行はもちろん催事や講習会でもスーツを着ることが少なくなりました。
私のクリーニング屋さん対象の講習会でさえスーツを着て参加される人は2割位でしょう。(主催団体や会にもよりますが)
スーツでさえ家庭で洗えるものがでてきて衣類の大半が家庭で洗えるようになり、カジュアル化でノーアイロンでシワがあっても関係ない衣類が大半になり、
クリーニング需要が落ち込まないはずがない状況になってきました。
それに呼応して私の「新リフォーム講習会」そして「靴鞄メンテナンス講習会」の依頼もどんどん増えてきました。
その頃から私はクリーニング業界のトータルファッションメンテナンスを提唱し、全国各地で講習会をさせて頂くことになってきました。
しかし!
参加される人達は業界の1~2%位、参加されて実行しメニュー化される人は2~3割という感じでした。
これだけ社会が変わってきたのに危機感を感じない、感じていても行動しない人達がほとんどでした。
年々下がり続ける需要に対応して新しいことにチャレンジしようともせず、平々凡々といられる人達はきっと資産家なのだろう。
と、思っていましたがそうでもなく、きりつめればなんとかまだまだやっていける!
本業そして染み抜きを究めて努力していけばなんとかなる!と、思っている人達がほとんどだと思いました。
私があまりに強く勧めたり、危機感を煽ったりすると逆に怒られてしまう事もよくありました。
昔、テーラーに拘る祖父とリフォームをやろうとする父のあの時の思い出が蘇りました。
ここが下げ止まりかと思いきやクリーニング需要はさらに下がることになるのです。
▷▷▷後編に続く
【クリーニング業界のこれから!(前編)】
私が地元のクリーニング業界と取引をはじめたのは20年位前、ホールセールの代理店を引き受けた頃からです。それは一般のクリーニング屋さんでできない絨毯や布団、革製品や着物などを専門工場へ送るための中間業です。
ついでにお直しリフォームの仕事を請け負うつもりでこの仕事を弟に任せて行う事になりました。
当時の業界売上は年間7500億円くらいでした。リフォーム業界は正確にはわからないのですが2000億円程度だったと思います。
だから活気のあるクリーニング業界が羨ましく思えました。
当時はたくさんホールセール品が集まりました。予想外だったのはお直し品が寸法直しより、明らかにほつれや破れなどの修理品が多かった事です。
ちょうどその時、我が社は修理のノウハウを研究しメニュー化した頃でした。
当時は高額だったキズや穴破れなどの修理をイージーリペアとして「500円~」
ファスナー修理を「800円~」
として、ヒットメニューにしていました。
これをそのままクリーニング屋さんからくる修理品に「多少あとは残りますが、低料金で直ります!」と、お客様にお伝えして頂き、宣伝していくとどんどん修理品が集まるようになってきました。
クリーニング業界は「消耗品を洗っている!買うよりずっと安ければ直す人達はたくさんいる!」
まさに宝の山を掘りあてた気分でした。
しかし、自分一人ではさばききれない、我が社の他の職人はこのような仕事はやった事がなくあまりやりたがらない、そのかわり難しい高度な仕事をやって手がいっぱいでした。
実はこのお直し方法は洋裁の技術とは異なり、特殊な材料とその技術ノウハウを学べばできる人はたくさんいると感じていました。
それからです。材料をセット化し、技術をノウハウ化し、業界新聞に取り上げられたら協賛商社様もでてきて下さり、
「新リフォーム講習会」として講習依頼が毎月数回入ってくるようになりました。
これからクリーニング業界とともに成功していける!と、思っていました。
しかし裏腹にクリーニング業界の繁栄はこの頃からジワジワ下がりはじめていたのです。
ホールセールの事業も…
本業の洋服リフォームも………
【洋服リフォーム業界の未来は?】
ファストファッションが全盛期となり、時代カジュアル文化、大量生産販売廃棄社会の最中!
ものを大切にしよう!エコ志向、節約志向も少しづつ高まりつつあります。
衣類は太った痩せたで寸法直しが必要となります。
また消耗品であるゆえ、傷んだり、キズや穴、ほつれが生じます。
直すか、捨てるか(リサイクルに出すか)
二つに一つ選択する事になります。
消耗、寿命がきていないのなら愛着している衣類くらいは直してまた着て頂きたいと思います。レッツリフォームはその為、さまざまな事を考え、活動しています。
「未来は?」「私達で作るものだから」
問題となる人材育成はこの「レッツリフォームアカデミー、リフォーマー養成講座」で行っていきます。
最初にご提案したい業界は低迷が続くクリーニング業界です。次回は▷▷▷クリーニング業界の現状とこれからを書かせて頂きます。
たくさんの衣類が集まるクリーニング業界でリーズナブルで利便性のよいお直しサービスができたら、ほつれなども直してきれいにして「また着られる!」サービスができます。
またアパレル業界、もちろんリフォーム業界、洋裁手芸業界、または手に職をつけたいと思われている人達、たくさんの人達にリフォーマーになって頂き、そしてこのサービスがどんどん認知されプロモーションされて、社会に広がり、
「衣類は直してできるながく愛着する」文化
が、できたらエコにも経済にも良い影響を及ぼし持続可能社会に貢献できるでしょう。
いや、このような大量生産販売廃棄を続けていたら人類そのものが危なくなります。
絶対に「ものや資源を大切にする」文化が必要だと思います。
洋服リフォーム業界はこれからどうなるのか?ではなく絶対に繁栄させて世界人類に貢献できる産業にしていかなければならないと思います。
その為の「リフォーマー講座」です。
宜しく御願い致します。
御自身と社会のためにご一緒にがんばりましょう?
《アカデミー受講生募集中)》
【洋服リフォーム業界の歴史(後編)】
平成になり、アパレル業界が変貌してきます。既製品の氾濫からさらにカジュアル嗜好が進行し現在超大企業になったユニクロを筆頭にファストファッションという新しい文化が普及してきました。
繁栄全盛期の洋服リフォーム業界はこの一気に押し寄せてきた波に気づかず、対応できず、売上は年々ダウンしていきました。
洋服リフォーム業界の全盛期はなんとたった20~30年位だったと思います。
時代は低価格の衣類を毎年の流行で直すまでもなくたやすく捨てて新しいものを購入してしまう衣類の「使い捨て文化」がはじまりました。
アパレル業界は安い人件費と地代、税金を求めて海外に進出し大量生産、大量販売(大量廃棄)で大繁栄してきました。
洋服リフォーム業界はもちろん国内で職人を雇い、育成するため、加工料金は安くするのも限界があり、お直し、リフォームして愛着して下さる人が激減してきました。
ちなみにレッツリフォームはこの時代の変化に気づき従来職人の経験と勘で行ってきた「修理」をマニュアル化して低料金化に成功しました。
どんなにカジュアル化、低料金化が進んでも衣類は傷むし、キズや穴やほつれができる!
新しく購入するより安く直せるのなら!と、いう方はたくさんいらっしゃいました。また環境問題やエコ志向も意識が高まり、ものを大切にしよう「もったいない」世界では「MOTTAINAI」なんて日本古来からある文化も見直されつつあります。
しかし洋服リフォーム業界の職人不足、育成もできずに大半はチェーン店展開できる大企業が主体となり平成の後半には半数以上淘汰されてしまいました。
洋服リフォーム業界に未来はあるのでしょうか?次回、最終章をご覧下さい。
▷▷▷宜しければこちらのブログもご覧下さい!おもしろいと思いますよ(笑)
洋
【洋服リフォーム業界の歴史(中編)】
昭和後半にはスーツの大量生産販売が全盛期となります。既製品が氾濫して洋服を仕立てる人は激減してしまいました。
洋服仕立業界は岐路に立たされました。
このまま仕立て業でいくのか、廃業して別の職に就くのか、洋服リフォーム業という新しい業にチャレンジするのか!
我が家のケースですが仕立業にこだわる祖父と洋服リフォーム業を行おうとする父との間で諍いが起こりました。
結局、父が反対を押し切り洋服リフォーム専門の店に改装してしまいました。
当時はまだ高飛車だった洋服仕立業界からみたら自分の作った服でなく他人の着た既製品の直しをやらなくてはならないこと、紳士服専門の職人が婦人服の直しなどやらなくてはならないこと、破れた服を直してほしいなどありえないような依頼にもこたえなければならないこと、様々な困難やストレスがあったと思います。我が家はたまたま母が婦人服専門だったので紳士服、婦人服、両方直せる洋服リフォーム店としていきなり大繁盛しました。
時代はこの洋服リフォーム業を待っていたのです。瞬く間に全国各地にお店がたくさんできてきました。
父はというと毎日朝から夜まで針を持って仕事していた頃と全く変わり、職人を雇ってお店を任せ、チェーン展開する事になりました。急に羽振りがよくなり生活も全く変わっていきました。
時代はバブル経済!
洋服リフォーム業も繁盛して職人上がりのにわか経営者がたくさん出てきました。
父は仕事をしなくてもお金が入るようになり、お酒の量が増えてついに体を壊してなくなってしまいました。(詳細省略)
この事を契機に私は希望していた警察官の道をあきらめ家業を継ぐ事になりました。
体育会系大学だったので洋服や洋裁のことを学ぶための学校と経営の事を学ぶための専門学校を急遽二つも行き卒業後、直ぐに会社に入りました。繁盛していたのでいきなり青年実業家気取りでした。
この繁栄が衰えるなどとは夢にも思っていなかったのです。
ところが時代はさらに移り変わる事になるのです。
▷▷▷私のちょっと恥ずかしい写真付きのブログも宜しければご覧下さい。
【洋服リフォーム業界の歴史(前編)】
日本に和服しかなかった時代から明治維新で洋服が入ってきました。最初は軍服からでした。次第に庶民にも洋服が広がり一張羅というように1、2ヶ月分の給料を注ぎ込み自分のスーツを仕立てる人が増えてきました。
全国各地に洋服仕立て業者(テーラー)が増えてきました。婦人服ももちろん仕立てしかありませんでした。婦人服は(洋装店)といいました。双方合わせて当時、5万人以上の業者が生まれ大きな産業になったそうです。
多くの学校も組合もできました。
私の叔父は当時は忙しくて儲かった!
なんて自慢話をよく聞かされました。
ところが戦後、既製品が増えてきました。
高額なオーダー品(仕立て品)を買えない人達は既製品を買い始めました。当時は「つるし」なんていって仕立て職人は既製品のことを小バカにしていました。
ところが既製品がどんどん氾濫してきて安い上に品質よくデザインもデザイナーと呼ばれる人達がでてきて格好良く作られてきました。若者は既製品を抵抗なく購入するようになってきました。
昭和50年から60年の間についにオーダー品から既製品が主流になってきました。
洋服仕立て業界の繁栄はたった50年足らずで衰退期を迎える事になりました。
次回はその時代の分岐点に立たされた仕立て業界の歩んだ道を書かせて頂きます。
「レッツリフォーマーアカデミー要請講座」の発起人であり、主任講師の高柳光生を紹介します。
警察官志望で某体育会系大学4年のころ、父が死去し、急遽家業を継ぐ事になる。
大学卒業後、名古屋モード学園、大原簿記で学び、その後社内外で洋服仕立て、洋服直しの技術を学ぶ。
独自の洋服リペアノウハウ、靴鞄メンテナンス方法を開発しヒットサービスになる。
5年後、洋服リフォームチェーン展開後、方針を変更し直営店4店舗体制で技術、経営ノウハウ指導事業をはじめる。
2018年で20年間で通算800回以上の洋服リフォームをはじめ靴鞄メンテナンスの講習会を全国各地で開催。
洋服リフォーム業界、クリーニング業界活性化、トータルメンテナンスサービスの普及に邁進中!
2018年から「レッツリフォームアカデミーリフォーマー要請講座」を開設「洋服の修理ができる人をたくさん育成して、洋服を直して大切に愛着する文化を創りたい。」
- 信念「もったいない」
- ミッション「持続可能社会への貢献」
- 趣味「洋服直し、靴鞄メンテナンス」、講習、温泉
- 苦手「カラオケ、昔話、ドキドキする酒場」
- 宿泊「カプセルホテル」