なぜ職人は儲からなかったのか?

前回のやる気の出し方ノウハウから今まで疑問に思ってきたことが明確になりました。

私は過去、この仕事に関する凄い職人さんたちをたくさん見てきました。

しかしその仕事で大金持ちになった人たちはほとんどいませんでした。

(松下幸之助様とか 本田宗一郎様他多数、社会全体ではいますよね)

私はずっと人がいいからだと思っていました。

そこに脳内の理由があったのですね!

職人さんたちは無意識にアセチルコリンを活用し やる気を出し時間を忘れて一生懸命仕事をする、    そして自分がやって、できた仕事を見て脳内快楽物質ドーパミンが出ていることを知らず幸せ感と満足感に浸ってしまいます。

仕事=収入=お金

その肝心なことの意識が薄れてしまうのです。 

仕事=満足感 幸せ=社会貢献

私もこの脳内の仕組みがわからなかったので作業に対する達成感、幸せ感がありそこで満足していました。

ここで報酬を受け取ってしまっているので極端な表現ですが「お代はいいですよ」みたいな気持ちになってしまう。

日夜、アセチルコリンを無意識に活用し作業して、快楽物質ドーパミンで満足、幸せ感に浸る日々、脳が覚えてしまっているから そこから抜け出すことはなかなかできない。

これが作業にはまる原因です!

私も帳簿を見るよりも目の前の加工する服や靴、鞄があると経営はそっちのけで作業に浸る時期があったと思います。今でもその傾向は多分にあります。

経営感覚のない職人さんは自分の仕事の対価=料金を必ず安く設定してしまいます。

また逆に自分の技術にプライドを持ちすぎて過剰評価してしまい あまりにも高料金設定してお客様を失ってしまった例もたくさん見てきています。

経営感覚を持った価格設定 そして 営業、経営ができなければ職人として豊かにはなれないでしょう。

または 優秀な経営者と組んで(雇われて)作業に専念させていただく。これも幸せな素晴らしい方法だと思います。

アセチルコリン、 ドーパミンこの仕組みを知り意識して我が身をふりかえり、そして今後どのようにしていくべきか自ら決めていかれたら良いと思います。

最後に仕事が好きでない、嫌な人はこのアセチルコリン、 ドーパミンが使えていない人なんですね。

これを使えている仕事ができていること自体に感謝ですよね、最高だと思います。

ここから経済的にも豊かになれるよう頑張ってきましょう。