安い服だから、安く直してほしい!と、いう理不尽

【安い服だから安く直してほしい】

この心理、よくわかります。

▷▷▷前回のブログのアパレル業界からの依頼

このような依頼を何度も受けたことがあります。

依頼される側は悪気はなく普通に思われていることだと思いますが、依頼される側は「赤字でも!安い賃金でも働け!」と、いわれているのとかわりはありません。

安い服(高い服でも)製造は海外の最も安い地代と人件費のところでされています。

▷▷▷映画「トュルーコスト」をご覧になって頂きたいと思います。

日本基準ではブラックなんてものではありません。言葉は悪いですが奴隷状態で過酷な労働をさせています。

映画「野麦峠」富岡製糸工場などご存じですか?

かつての日本もそうだったのですね。しかし、国力がついてくると人件費も上がる。するとアパレル業界は製造工場を移転してしまいます。

近年では中国の人件費が上がってきたのでベトナムに多くのアパレル企業が移転しています。またはインド、バングラデシュ東南アジアの国々です。ベトナムはまだよいと伺いましたが他の国々では酷い労働環境、条件で虐げられています。

そんな事までして製造コストを安くして、安く売っている服を!

働き方改革で益々人件費が高騰している日本で安く直せ、洗え、メンテナンスしろ!とはどれだけ理不尽な事を言われているかおわかりですか?

と、私は答えます。

一般のお客様には「作っているところは海外ですからね、日本で同じように安くはできませんよ~」と、やんわりお答えしています。

国内法ではホワイトでもグローバルにみたらアパレル業界の大半はブラックだと思います。

堂々と日本の基準でできれば日本で製造し、もっと高額で服を売ればよいと思います。(今更、それができないのはわかっています。)

アパレル業界のそれに妥協してお付き合いしていくと会社は必ず潰れます。

だからリフォーム業界は営業、経営力、そしてリペアの技術を高めていく事が生き残りの道です!

だからリフォーマー養成講座をはじめました!

何が理不尽か?どのように対応していくのかが運命の別れ道ですね!

強者は弱者を餌食にして強者になっている!と、書いたら書きすぎかも知れませんがアパレル業界の異常構造が全てを物語っていると思います。

リペア、メンテナンス業界は健全な経営を追求し、適正価格で「愛着、愛用文化」を育成、サポートしていくミッションがあると思います。

理不尽な製造コスト