働き方改革と日本経済の行方(前編)

今回は大それたテーマかもしれませんが、どうしてもこれからの技術職の皆様にお伝えしたいことがあります

働き方改革関連法が施行されたのは2019年4月から「一億総活躍社会」を目的に様々な働き方に関する規制が生まれました(検索すれば誰でもすぐ確認できます)

労働者には「働く時間を短くして有給休暇も必ず与えて、賃金はどんどん上げてくださいね」

という労働者にとっては夢のような法案でしたね

それから5年経ってどうなったか?

過去最高に中小企業の倒産件数は増えている、日本経済は良くなる兆しが見えないという結果、これから良くなるのでしょうか?

大企業も中小個人企業も、業種も、地域も、利益が出ている企業も出ていない企業も、また若い人から高齢者まで、能力の高い人もそうでない人も一律に同じ条件にするのはまさに共産主義的働き方だと思います

これは人間を堕落させていく働き方だと思います

ブラック企業をなくす、労働者を保護するため大義名分は分かりますが、これだけ働く場所があり嫌なら自由に変えられる社会でこれが必要なのでしょうか?

働き場所のない社会なら政府が規制し関与することは必要だと思います

しかし、日本が高度成長できたのは自由な働き方ができて、そしてやる気のある人たちが頑張ってきたからだと思います

このような労働規制が行われると必ず経営者に負担がのしかかります

中小個人企業の経営者は社員を休ませた分を補うため、または人を雇えなくなっているため自分が働かなくてはなりません

休みはなくなり早朝から深夜まで働いても給料は上がらずまさにブラック状態で働くことになった社長さんたちが限りなく生まれてきています

そして力尽きて倒産件数が最多となっている現状が昨今です、同時に解雇された多くの労働者も路頭に迷ったことでしょう

さらに5年後には最低時間給を1500円以上にしていくという法案ですが、これに対して中小企業の回答は半数以上が経営していけないと回答しています。ということは半数以上の中小企業がなくなる、多くの人の働く場所がなくなり優秀な労働力を持った人しか採用されなくなる時代が訪れます

もちろんAI もどんどん普及し優秀な人でさえ必要なくなってくる可能性も高いですね

これは現状を分析したら誰でも理解できることだと思います

一度良くしてしまった労働条件を下げることは困難です、もっとはっきり言いますと一度堕落した人間を改善させることはさらに困難です

なぜこんなブログを書いたかと言うと無意識、無関心で流されていると、経営者も労働者も日本経済も今後さらにダメになると思ったからです

この法案は最早止めることができない、抗えないのならこの社会でも生き残れる策を考えていかなければならない、そのための施策、努力を経営者はしていかなければならないということになると思います

後編はこれが技術職に及ぼす影響と対策について書かせていただきます

ご参考にしてください