【洋服リフォーム業界の歴史(後編)】
2019年02月21日
【洋服リフォーム業界の歴史(後編)】
平成になり、アパレル業界が変貌してきます。既製品の氾濫からさらにカジュアル嗜好が進行し現在超大企業になったユニクロを筆頭にファストファッションという新しい文化が普及してきました。
繁栄全盛期の洋服リフォーム業界はこの一気に押し寄せてきた波に気づかず、対応できず、売上は年々ダウンしていきました。
洋服リフォーム業界の全盛期はなんとたった20~30年位だったと思います。
時代は低価格の衣類を毎年の流行で直すまでもなくたやすく捨てて新しいものを購入してしまう衣類の「使い捨て文化」がはじまりました。
アパレル業界は安い人件費と地代、税金を求めて海外に進出し大量生産、大量販売(大量廃棄)で大繁栄してきました。
洋服リフォーム業界はもちろん国内で職人を雇い、育成するため、加工料金は安くするのも限界があり、お直し、リフォームして愛着して下さる人が激減してきました。
ちなみにレッツリフォームはこの時代の変化に気づき従来職人の経験と勘で行ってきた「修理」をマニュアル化して低料金化に成功しました。
どんなにカジュアル化、低料金化が進んでも衣類は傷むし、キズや穴やほつれができる!
新しく購入するより安く直せるのなら!と、いう方はたくさんいらっしゃいました。また環境問題やエコ志向も意識が高まり、ものを大切にしよう「もったいない」世界では「MOTTAINAI」なんて日本古来からある文化も見直されつつあります。
しかし洋服リフォーム業界の職人不足、育成もできずに大半はチェーン店展開できる大企業が主体となり平成の後半には半数以上淘汰されてしまいました。
洋服リフォーム業界に未来はあるのでしょうか?次回、最終章をご覧下さい。